日本史バンザイ

劇団代表ごまのはえの連載。2002年春から夏にかけて。全5回打ち切り。


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第5回:宇都宮吊り天井事件

コンチごまのはえです。
今回は宇都宮吊り天井について、いやーふでが震えるね。なんつったってつり天井、恐ろしい響きではないか?これに「津山三十人殺し」と「近江八幡の赤コンニャク」をくわえれば、ゾーっとする言葉ビックスリーだ。タモリ・さんま・たけしだ。こわいね。
ところで宇都宮といえばギョウザだね、この餃子にも歴史オタクには泣かせるエピソードがある。じつは前の戦争の終る直前、ここ宇都宮には満州を守っていた戦車部隊が本土防衛のために転地されてきた、その人たちが土地に広めたのが「餃子」なんだって、そしてその戦車部隊にいたのが歴史オタクのカリスマ司馬遼太郎なんだって。じつは高校時代に東大阪まで司馬遼太郎の家をみにいったことがある。どうだ、気持ち悪いだろ、ざまぁみろ、それがこの連載の狙いなんだ。ほっといてくれ。
ところでニューエイジの皆さんは、というより一般人の皆さんは「宇都宮吊り天井事件」といってもおそらくご存知ないだろう。・・・やっぱりな、俺が司馬遼太郎を全巻読破してた夏にあんたたちはインターハイだ、ハードペッティングだって燃えてたんだろうな。アメリカ人みたいなことしてたんだろうな、
「おまえ、ヒロシと寝たのかよ」
なんて雨の中叫んだんだろうな。
べつにいいよ、どうでもいい。
でもおもうんだけど、たとえば「宇都宮吊り天井事件」を知らなくて、どれぐらい人生損するんだろう。むしろ知ってたとして、あなたがサラリーマンで接待先の偉いさん生まれが宇都宮で、「吊り天井のところですね」っといってもなんかな、あんまり喜ばれんだろ。さらにあんたがお笑い芸人でクイズに間違えると上から天井が落ちてくるときかされ、「おいおい、ここは宇都宮かよ」といっても、なんかね、きっとうけないね。つまり知ってたほうが損するってことか?でも知ってたらどうしても言いたくなるな、だってこのことばの響き、最高じゃない?「宇都宮吊り天井事件」。惚れ惚れするね。つかこうへいの芝居のタイトルにありそうだな。
「宇都宮吊り天井事件」主演 大地真央 高嶋兄
はまる。やっぱいい言葉はじだいを経ても残るんだね。

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第4回:大久保長安について

この連載をはじめてのけぞった。
みんな本当に日本史知らないんだな。なんで?理解できない?
「ニューエイジ」と呼ばしてもらうよ。まったくあきれたボウイズだ。
なに?「あきれたボウイズ」も知らない?
はらを切れ!はらを!マスダキートン先生のいたバンドじゃないか、なに?マスダキートンを知らない?
「ニューエイジ」が!・・・
この連載の第1回目に大久保長安についてちょっとかいたら、みんな誰それって顔しやがった。はじめからかってるのかとおもった。だって大久保長安だぜ、なにも由利十二頭とか、長野業盛とかマニア好みのことを言ってるわけじゃない。大久保長安事件として世上になをとどめるひとだ。俺にとってスカシカオの次くらいに有名な人だっただけに、ショックだね。いまの俺の気持ちをたとえて言うと、
19世紀中ほど、場所は中国マカオ
イギリスの子供 「パパー、みてみてあの人たち、コーヒーに何もいれずに飲んでるよー」
イギリスの大人 「はははステファン、知らないんだよ、あの人たちはね、コーヒーに砂糖を入れることをしらないんだ。」
、ということになる。わかるだろうか?つまりコーヒーは人生、砂糖は日本史、日本史を学ばない人生なんて、音声のない笑点みたいなもんさ、びびるだろ!ここまで断定されると。・・・しゃべりながら書いてるから、文章がめちゃくちゃだ。
それでは砂糖を知らない「二ューエイジ」の皆さんに今日は優しく大久保長安について教えてあげる。
あのね大久保長安ってのはね、大久保忠隣の・・・
なに?大久保忠隣を知らない?
大久保忠隣っていったら、あの本多佐渡守正信と暗躍をつづけた・・・
なに?本多佐渡守を知らない?・・・
「ニユーエイジ」が!

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第3回:第2回の続き

さてやっとこ反町だ。
反町、なにを力んでんだ。はっきりいってあれは織田信長を演じてるわけじゃないな、織田信長の物まねだな、コスプレだよあれじゃ。まぁ気持ちは分かるけどね。大河で信長ちゃあ渡哲也、緒方直人、その昔は緒方拳もやってたらしいし、世間には織田信長のイメージはかなり強くあるから、そんなやくを演じるのは大変だわね。同情するけど、負けちゃだめだよ、わが道をいかなきゃ、「秀吉」で家康を演じた西村雅彦を思い出せ、思いっきりはずしてたし後半かなり意図的に出番がけずられてたけど、いいじゃないか。涼やかなものをおれはかんじたよ。とくにあんたは男前なんだから、男前はなかなか実力を評価されない社会なんだから、とくに大河ドラマファンであんたに好意もってる人なんていないんだから、つまりあんたの畑じゃないんだから、荒らしまくって帰ってきゃいいのに、今からでも遅くない、名古屋弁をつかえ、馬じゃないだろ、バイクだろ、女の上司に嫌がられろ、子犬をひろえ、プール飛び込め、空から来い、がんばれ反町。
しかし、反町演じる信長に松平健やら田中健、山本信也らが演じる家臣たちがおびえまくってるってのは、なんかムゴいよね。反町の演技が幼稚なだけ余計にムゴい、時代を反映してるといっていいかも。ここ数年のNHKのドラマってなんとかして日本をはげまそうと躍起になってる感じだ。とくに大河はそう「秀吉」は日本人にもう一度夢をだったし、羽野晶紀の旦那さんがやってたやつは見てないけどもろ日本がんばれって題材だったし、そしてことしは「利家とまつ」ですか、夫婦ですか。夫婦で出世か、野村監督じゃだめなのか?まぁいいけど、だんだんがんばれって言葉が素直に心に届かない時代になってきてるのかな、これは一般論だけど。とすると来年はなんだろ、日本が頼み貯蓄を食いつぶして、アメリカに曳きづられてづるづる戦争に入り込む、来年。
二宮尊徳だったら、俺は見ないな。
福沢諭吉だったら、見る。
清水の次郎長だったら、見るかも。
でたい。
NHK様。いろいろいってごめんなさい。
ひがみです。でたいんです大河ドラマ。こんなに愛してるのに。
大河ドラマになまえがでたら同窓会にでれるってヤツがぼくの周りにはウジャウジャいます。でたいです。こんな文章書いた以上もう他人じゃないんですから。まずわたしから、出してください。

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第2回:第1回の続き

というわけで「前田利家」をみた。
怒髪てんを突いたことはぜんかいにもかいたけど、とくに反町、酒井法子、田中美里の3人だ。昔でいうなら、校内放送でよびだしだ、生活指導室にこいってんだ、おれは誰なんだ。まぁいい、おちついて文をすすめよう。でもまぁ、このドラマ自体はいいとこもあった、とくに本名鈴木孫七こと松平健兄さんね、僕大好き、分厚い男大好き、ほれぼれしちゃった。観やすいよね、ほんと見やすい演技だ、教わりたい。それからRCサクセションでドラムをたたいてた過去をもつ三浦友和兄さん、すばらしい、はじめてあなたの味をしりました、おんなじ理由で田中健兄さん、分厚い肌がぶるぶるふるえて、楽しませてもらいました。三浦友和の嫁さん役が名取裕子でびっくりしたんですけど、あなたが別れたのは多岐川裕子でしたね、わかんないんですよそこらへん。
ドラマじたいの問題点はやっぱり松島奈々子演じる「まつ」だね。松島奈々子も問題だけど、このまつの行動、日常に必然性がまるでない、これはこのドラマの欠陥というより「まつ」を主人公に持ってきたことによる宿命だな、ぼくはそうみた。どういうことか?つまりまつの日常を描いたら野菜買ったり料理つくったり、掃除したりの毎日だよね。幸田文の世界だわな、でもこれは大河ドラマ、まつの傍らでは桶狭間の戦いがあったりいろいろたいへんなことが起きてるわけね。このふたつをどうからめるか、まつの日常、歴史の奔流、橋田スガコドラマっぽく政治ドラマもやろってんだもんそりゃ無理がある。滝川一益、丹波長秀、佐久間信盛が長屋でまつとしゃべってるって、おかしいだろ。まつがたいした用もないのに岐阜城にのぼってなぜか信長と会ってしゃべるって、むりがないか?場面場面に必然性がまるでない、松島奈々子にもその必然性のなさを埋めるものがない、ただの美人とはこのことだ。それにこのひとの顔にはどんなにがんばっても動かない部位が多すぎる、具体的に言うと、いやむしろ動く部分をいったほうが早いな、目と口、眉間、これいがいは動かない、女岸部一徳だな、あんなに上手くないけど。
さていよいよ、あの3人ね、誰からいこう。とりあえず、田中美里には一言「なんだその顔」。美人なんだとおもうよ。でもどうみても頭になにかが乗ってる、なんだ、なにがのってるんだ、それから、鼻から口のラインをあんまり動かさないほうがいい、美人なんだから、しかも美人の役なんだから、どうしたんだろうねこれは、美人が美人の役をやって美人に見えないってどういうこと、なんかべつのものになってるぞ。
それから酒井法子ね、NHKは酒井法子と山瀬マミを区別しているのか?芸能人の分類が雑じゃないか、っていうか明るくてかわいい女ってイメージが雑で、それをそのまんま演じてるから受け取る側も、あぁー明るくてかわいい女なのねとしか思わない、まだ、年が若いからいいけど大河なんだから、としをとってもあのままか?それはこわいぞ。
おおっと、また時間切れだ。また次回に持ち越すぜ。さよなら。

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第1回:大河ドラマを考える

コンチ、ごまのはえです。
ぼくは日本史が大好きです。ぼくの愛読書は『歴史読本特別増刊号 武田信玄・上杉謙信・北条氏康 戦国データファイル』(3武将の家臣団、合戦記録、国力が全部データ化、これは嬉しい)であり、渡辺三男著『日本の紋章』(日本の家紋、馬印、のほとんどを網羅、しかも戦国時代の主なトピックスを中心にまとめてあるからとても読みやすい。これは便利)です。なぜ日本史がすきか?それは女の子に相手にされなかったからです。世の中にもっと面白いことがあることぐらい、ぼくだって知ってます。でもしかたがなかった。歴史の世界に逃げるしかなかった。中学のころほかのやつらが恋だのスポーツだのいってる時、ぼくは本能寺の変の家康謀略説に大騒ぎしてました。いやでもあの説は本当に信憑性がある、ただ話が光秀が生きていてそのまま天海和尚になったってのは眉唾ものだ、でも一度光秀から斉藤利三・春日の局にいたるながれは検証するひつようがある。・・・どうだキショイだろ、読みたくねーだろ、ざまぁみろ、どうせ俺はキショイよ、だれも相手にしてくれないんだ。だから日本史ずきなんだ、そしてますます相手にしてくれないんだ。おくが深い。
第1回の今日は公共の場であることも鑑みて、まずは「大河ドラマ」について考える。でも回を追うごとに「都市プランナーとしての伊那忠次について」とか「いまなぜ大久保長安なのか」とかめくるめく特集をしてやる。いまなぜ大久保長安なのか?だぜ。だいたいいま大久保長安なのか?という疑問にすら答えずに進むつもりだ。恨みを込めてやるつもりだ。覚悟しろ。
覚悟した?
それでは大河ドラマについてです。
じつは見てない。昔は見てた、一番古い記憶は渡辺健の「伊達政宗」、中井貴一の「武田信玄」かな、それからぽつぽつみて西田敏行の「吉宗」とか勘九朗の「忠臣蔵」とかもぽつぽつみてたな、自分でもいがいなぐらいみてない。なぜか?面白くないからだ。特に橋之介がやってた「毛利元就」にはのけぞった。第1回のタイトルが「女の言い分」だぜ、ないたね、1回目から女の言い分なんか聞きたくないって、歴史ファンをなんだと思ってる。おんなじことが「武田信玄」でもあったね、「治水」にかんして弐話ぐらい話を潰したことがあって全然おもしろくなかった。それから渡辺正行がやってた石投げへいぞう、この役があったのは史実みたいだけど、走ってくる騎馬武者に石なげるか?それから「太平記」での赤井英和、素手で戦うなよ、おまえだけ必殺仕事人みたいだったぞ。そして大問題が「炎立つ」の豊川悦史な、渡辺健に殺意いだいてカメラがグーとよって一言「ぶっ殺す」って平安時代だぞ、なに考えてんだ。そのてん勘九朗はさすがだったね、時代性にとらわれず演技してたって感じ、さすが、勉強になります。
嫌い嫌いといいつつも結構憶えてるな。まぁ大河ドラマなんて歴史ファンから言わせると文句をいうために見るわけだから、べつにいいよね。
この文章をかくためにいまやってる「前田利家」を見たんだけど、正直いって怒髪天を突いた、見てられない、フランス人が日本に来て草刈正雄演じるフランス人をみたような気分だ。ノンノンノン、なんどもそうつぶやいた。次回は引き続きそれを書こう。覚悟しろ反町、酒井法子、田中美里。
ナンシー関みたいだ。

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