ごま対談劇団代表・ごまのはえ対談集。第4回ゲストは梅澤諭史(ニットキャップシアター)です。 |
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第4回ゲスト:梅澤諭史
イチローと同い歳。仏教大学「劇団紫」を経て、ニットキャップシアター旗揚げより参加。強烈にして独特な風貌を生かし、主に悪役・怪物役にて局地的人気。
最近出演作:劇団ショウダウン『DEAD』(客演)。
ごまのはえ(以下ごま)
えー、梅澤さん、こんにちは。
梅澤諭史(以下梅澤)
あー、ども。こんにちは。
ごま
「芝居をやっててモテるのか」というテーマなんですけど。芝居をやっていて、「あー、この線で押したら女の子にモテるな」とか思ったことはありますか?
梅澤
うーんと、そーですねえ・・・アナタはどーなんですか?
ごま
いや、僕はやっぱり演出ですからここで押して「じゃあ残って稽古しよう!」とか言って船岡山(稽古場のある公園)でも行ってムリヤリ2人きりになるとかはできるんですけど。
梅澤
あーあー、演出ならではのやり方って意味やね。でもさ、基本的には劇団内の女の子達にいくか、劇団外の子、「ニットキャップの梅澤さんですよね?」とか言ってきてくれる子にいくのか、2つに分かれるよねぇ?
ごま
あ、でもまず「どちらにもいったことがない」というのをここでハッキリさせときましょうよ。
梅澤
まぁそーなんだけれどもね。アハハハハ。
ごま
何かスゴイ経験をしているように聞こえるけれども実は一回もそんなことないのよね。
梅澤
まぁ、いこうとしてヘッドスライディングしてるしね。
ごま
アハハハハ!そーなんですか?でもその点、堀川君とかは・・・ねぇ?
梅澤
うん。あの行動力は本当に羨ましいかぎりで。
ごま
まぁ、堀川・板橋がウチの2大巨頭やね。あとまぁ・・・えー・・・ヘタレの大木。
梅澤
ウフフフフ、もぉホントにヘタレやからねぇ、アイツは。
ごま
うん、アイツは押せば誰でも倒せるよね。
梅澤
アイツは倒してしまうのがもったいなくてドミノを並べてる小学生みたいな感じやね。
ごま
あぁー。でもさ、「大木はホンマにいつでも喰えるよ」って女の子に言えるよね。
梅澤
まぁアイツは女の子に群がられる方に属すると思うし、あんまり不自由してないんじゃないの?
ごま
へぇ、そーかなー。梅澤さんはどーゆー時に「あっ、ここで押したらいけるかな?」って思うの?
梅澤
例えば、シーン練習をある女の子と2人でしていたとするよね?
ごま
ウンコもらさずにね。ウフフフ。
梅澤
余計なこと言うな。まぁとりあえず「今日一緒に残って稽古しーひん?」って流れから始まって、しばらく稽古して、「一緒にメシでも食いにいかへん?」みたいな感じになったことは正直何回かあるよ。
ごま
ふーん。でもそれって、その後の事はキチンと設定として考えられてないでしょう?
梅澤
いや・・・ほんでお酒でも飲んで・・・相手の部屋に上がり込んで・・・
ごま
えぇー!?上がり込むんや!!普通逆でしょ?
梅澤
いや・・・オレの部屋は上がり込めないから。汚すぎて。
ごま
でも、上がり込むん?
梅澤
うん・・・上がり込む。いや、でも、近い方の家かな。その時、自分達がいる場所に近い方の家に行くと思うよ。まぁオレんちはイヤやけどね・・・
ごま
でもさぁ、やっぱり1万円程度は予算的に見とかなアカンやん?バッチリ決めようと思ったら。金かかるよなぁ〜。しかも飲みなれてないとダメだしね。ずーっとビールとタコワサの680円程度で済ます訳にもいかんしなぁ〜。
梅澤
うーん、それはマズいよな。ひたすらネギばっかり食うとかもな。
ごま
ウフフフフ、情けなー!
梅澤
相手も程よく乗り気ってこっちが分かってるんやったら、気分的にも問題ないかも知れんけど・・・でもオレはね、基本的には朝から準備してないとダメな人間やからね。臨機応変に対応できひんねん。日頃がマズいから。その・・・食べに行くにしても絶対に座敷は避けたいねん!
ごま
へ?何で?
梅澤
靴下臭いから。
ごま
・・・ふーん。
梅澤
一回、「うっわ、やっばー!!」いうぐらいに靴下臭い時があってね・・・以前、ある女の子と食べに行って、どーしても座敷しか空いてへんかった時に、靴脱いで上がったら、ヤバいくらいに足が臭くてね。それで「あっ・・・もうダメかな?」って思ってしまうくらい、相手の子にものすごい顔されてしまったという経験があったのよ。
ごま
散髪とかにお金をかけるのはバカバカしいと思ってしまうほうですか?
梅澤
いや〜、恥ずかしい話なんやけど、自分にどんな髪型が似合うのかよく分かってないからね。
ごま
でも、やりがいがあるんじゃないの?
梅澤
そーかも知れへんけど、店に入って注文の仕方が分からへんのはツラいで。
ごま
何回も失敗してナンボやしね。
梅澤
そんな何回もとかはムリ。お金ないし。一回で3000円程消えるやん?「こんなことで3000円も使ってられるか!」ってのが本音やね。
ごま
へぇー。じゃあね、例えば今、金をめちゃくちゃ持ってるとするやん?その時、アナタなら設備投資をするか、風俗に通うのか、どちらを選びます?
梅澤
う〜ん・・・難しいなぁ〜・・・
ごま
ゲェッ!?そーなの?
梅澤
基本的にもう習慣化されつつあるのよ。服とかにお金をかけないというのが。長年のこの生活のなかでね・・・
ごま
結論としては、梅澤さんは「設備投資しない」と。
梅澤
オイオイちょっと待て!そんなアッサリ終わらすな!!違うねん・・・どーゆー服を買うたらええのかがまず分からへんねん!
ごま
ほう。
梅澤
まずは雑誌買って、見て研究していかなアカンわけやん?「メンズノンノ」とか「BIDAN」とか。
ごま
あと「ナイトウォーカー」とか。
梅澤
うんうんそうそう。
ごま
違うやろ!
梅澤
あれは「デラべっぴん」と同じ類やもんなあ。
ごま
歳とるにつれて自己肯定激しくなってくるよなぁ。前までは自分のアカンところがあったら「何とかせな!」思って直そうとしたけど、最近は「まぁこーゆー自分もアリかな?まーえーか」みたいに自然となってしまうよね。結局自分が一番可愛いんやわ。
梅澤
そーゆーことやな。ある意味、そーゆーところも含めて自分が可愛がったらんと、世の中にだーれも自分の味方になってくれる人おらん気がするしな。
ごま
そこまで言うか?
梅澤
親とかは別として、それ以外の部分で考えたら、ホンマに世の中自分の味方をしてくれる人が他にはいない気がするからさぁ。
ごま
だからこそ余計に自己肯定ばっかりしてないで踏み出さんとアカンわけやん。50過ぎてパソコンの資格とってさぁ、リストラからいかに切り抜けるか戦ってるオヤジもいるんやしさぁ。
梅澤
うん、まぁそーやんなぁ・・・
ごま
あの、最近ドキドキしたことありますか?
梅澤
客演によその劇団に行って、女の人に接した時にドキドキしたことはありますねぇ。例えば単管(照明を吊るために使う鉄柱)を組んでる時に、作業する相手が男か女かで全然こっちも変わってきますしねぇ。
ごま
やっぱりお前に単管組ませたらアカンわ!危ないわ君だけは!!あと・・・ウチの劇団で付き合うとすれば誰ですか?
梅澤
えぇ〜っ、なんかいつも一緒にいすぎて全くそんな感情わかないからよく分からんけどなあ。って、お前はどーなん?誰なわけ?
ごま
オレは付き合うとしたら、こず恵ちゃんかなぁ〜。
梅澤
・・・(渋い顔)
ごま
ギャハハハハ!!何それ!その表情は!!・・・え、イヤなんですか?
梅澤
いや・・・あーゆー人は見てるだけでこちらのコンプレックスがわくんで・・・
ごま
えぇー!?何でやねーん!!
梅澤
なんちゅうの、オレのコンプレックスを妙に刺激するから・・・
ごま
フフフフ、お前ホンマに自己肯定の嵐やなー。でもマジで誰なん?なぁなぁ。
梅澤
うう〜ん・・・(黙)
ごま
こーゆーのは早よ言ったほうがええぞ。
梅澤
うん、ま、まぁなぁ・・・苦手意識を持たなくて済む人っていうのなら松岡さんとか・・・あとゆであずきさんとか・・・あと朝倉さんとか・・・その人やったら我慢してくれそうな気がするんで。例えばオレの靴下が臭かっても「洗いぃやぁー!」とか言いながら笑ってくれて終わり、みたいな。そーゆー・・・うん。情けないか・・・?
ごま
ということは、「当分、君には彼女ができない」というのが結論でよろしいですか?
梅澤
でーい!!ちょっと待てい!そんな結論イヤやわ!!
ごま
最後に言っといて下さいよ。どーゆー女の子を募集してますか?
梅澤
あのねぇ、とりあえずねぇ、「こーゆー人ならいいよ」って言ってくれる人。
ごま
じゃあ君は一体どーゆー人なわけ?
梅澤
とんでもなく無精でぇ、部屋がいつも汚くてぇ、服もほとんど洗濯しないでぇ・・・
ごま
体もボロボロでぇ。
梅澤
うん。体のどっかからいつも血を流しているような奴でぇ、食生活も悪くてぇ、金もいつも全然無くてぇ・・・この話もうやめへん?
ごま
ほんでぇ、土日にマクドに行って半額じゃないからといってレジのお姉ちゃんをボロカスに怒鳴りつけるような・・・
梅澤
そ、そんなことせぇへんわい!
ごま
いや、それはした。という話は確実に聞いてますから。
梅澤
・・・。うん。
ごま
まぁ、そーゆー男やけれども全部許してくれるような女の子を募集と。
梅澤
うん。だから『男はつらいよ』で寅次郎がむちゃくちゃやるやんか?交番のすぐ横で立ちションとか。それを見て「うふっ、寅次郎さんてオモシロイ人っ」で済ましてくれる人。
ごま
・・・瀬戸内寂聴かなあ。
梅澤
尼さんやんけ!
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